本日のあやかイベント


 今日のあやかイベント、ガイジン(白人)が参加していました。


 すげえぜ、あやか様、その美しさはグローバル! あやかVSガイジンの対決が見たくて、その後についていったのですが…。


 今日のあやか様はハイスピード。開始前は三十人近く並んでいたものですが、三十分ぐらいで終わらせた模様。一人約一分ですか?


 ガイジンさんは、そんな状況の中、よくがんばりました。一人が一万円チケットで、もう一人が五千円。一万円チケットは自分のカメラに四枚おさめることができます。写る○ですを持参したりと、おいも屋システムを僕よりも理解していたと思われる彼ですが、四つのポーズを選ぶのは困ったよう。


「最初は、……ピースで…」
「次は、……ネコで」


 そのあとは、ハート。最後は……なんでしたっけ。とりあえず、日本語うまかったです。僕を含め、他のギャラリーも多く、カメラを持つ手が緊張のあまり震えていましたが、彼なりの勇気で日本美少女を撮ることには成功したようです。グッジョブ!


 ちなみに、僕は周囲の常連さん方が見守る中、ビックリするぐらいのチキンなサイン会。一言も会話を交わさずに終了。最後の握手も忘れて帰ろうとする始末。


「なんだよ、あのヘタレっぷりは」
「三銃士を導くダルタニヤンかと思ってが、とんだ期待はずれだぜ」
「妄想班、終わったな」
「炎上、炎上〜♪」


 ちなみに、同日別場所で梅本しぃちゃんイベントがあったことから、最初に並んだのは僕を含めた初心者、後から入ったのは常連さん。序盤のハイスパートな展開のために、四十五分たつとガラガラ(チケット売り切れたのに)。常連さんは、自分のペースでゆっくりとイベントを堪能したようです。


 まるで、焼肉のような展開。キャンプでのバーベキューは、安い肉から焼くのが鉄則です。それを、子供たちにたらふく食わせる。そして、子供たちがおなかいっぱいになったあとで、大人たちが高い肉を味わって食べる。おいも屋イベントもこれに似ています。


 そう、最初に並ぶと、ギャラリーが多く、プレッシャーがひどいので、あんまり会話する余裕がありません(もちろん、それでもがんばる人はいますけど)。しかし、後半になると後ろを気にせず、イベントを楽しむことができます。これまで、人気のある子のおいも屋イベントを体験しなかっただけに、今回のイベントは自分の失敗も含めていろいろ勉強になりました。


 大トリは「あやかマイスター」がしめて、あとは「あやか様あいさつ」を待つだけになったのですが、なかなか出てきません。


 ついたての向こうから話が聞こえてきます。くそー、Sマネとか店員B氏と楽しく話しているのかと思い、聞き耳をかたむけると、


「…ありがとうございました?」
「……ありがとうございました」


 なんと、最後のあいさつを練習してるみたい。そんなにたいした挨拶じゃないだろーと思うのですが、彼女なりにがんばっていたのでしょう。


 なんていうか、僕にとって、今日のイベントは「他の人が楽しめたらいいや」とわりきっている部分がありました。いっぱい人は並んでいたし、ガイジンさんも来たし、彼女が人気者であることがわかるだけで良かった。いろいろ悪名をとどろかせていた彼女も、今回のサイン会では他の参加者の気分を害するようなことはしないよう気を配っていた感じです。今度のチャーム撮影会での連続参加といい、放課後放送局の出演といい、事務所側は松本あやかをプッシュさせたいのだと思うし、彼女なりにその期待にこたえようとしているんですよ。


 もちろん、「チャーム最強のツンデレ姫」というキャラを愛する人は多いでしょうが、今のままではジュニアアイドルという枠の中にとどまる存在にすぎなくなるでしょう。それを乗り越えるべく、松本あやかはがんばってるのだと思います。これも少女の成長の一つの形。あたたかく見守ってやろうじゃありませんか。


 と、いろいろ考えていたら、次の梅本静香イベントに、堂々と並んでいるガイジン二人の姿が。


 ガイジンのくせにDDかよ! と激しく突っ込んだ僕でした。ああ、彼らに「DD」の言葉の意味を教えてあげたかった……。


 あと、青シャツが目印とか言ってましたが、僕って基本的に黒いジャケットを上にはおっているんですよ。
 他の青シャツの人が「妄想班に間違えられるから」といわれて、急いで上着つけてました。すみません。本当にすみません。おいも屋さんに来る人にファッションの自由を奪ってしまう結果になるとは、まったくもって予想外でありました。