本気なユニット


 いやー、めでたい。


 なにがって、特別ユニット誕生、ですよ。




 加山・工藤・瑠瑠・あんり、というファンの声など全く無視したユニット結成。


(夏合宿のムービーを見た人なら、彼女らの技量が突出しているのは明らかでしたが)


 おそらく、チャーム社長がクリスマス祭りを見て、こんなこと言ったんじゃないでしょうか。


社長:おい、こいつら、ダンスめちゃくちゃうまいじゃないか。
マネ:いやー、夏合宿でみんながんばりましたからね。
社長:いや、そういうレベルじゃねーぞ
マネ:ええ、社長の資金力のおかげで、有望な子たちを入れることができましたもんで。

(数時間後)

社長:……あれはなんだ?
マネ:いやー、練習不足でした。
社長:練習不足ってレベルじゃねーだろ、あれは。
マネ:でも、ファンの人気が高い子たちを集めたユニットなんですよ。
社長:つーか、あの子、かわいそうだろ。こんなユニット参加させて。
マネ:ああ、ピンクの笑顔ふりまいてた子ですか。あの子、どんな状況でもそうなんですよ。すごいでしょ?
社長:そうじゃねーよ。黄色の方だよ。最初のダンスでめちゃくちゃすごかった奴だよ。
マネ:加山しょうこ、ですか?
社長:あと、それと同じぐらいの背の奴。
マネ:工藤あゆり、ですか?
社長:てゆーか、あの二人と、あとちっちゃいのですごかった奴とユニット組ませろよ。こんなお遊戯なユニットなんて、解散しちまえ。
マネ:えー、チアーズに一票、投じないんですか?
社長:お前な。せっかくの才能の原石が光ってるっていうのに、それを無駄に使うのはどうかと思わないのか?
マネ:だって、うちの収入源なんて、おいも屋とかいもクラなわけで、そこでのファンの人たちに支持されるような顔合わせを決めるのが、我々の役目じゃないですか?
社長:馬鹿野郎! ファンなんてものはな、結果さえ良ければついてくるんだよ。勝手に「こういうもので満足してる」と思い込んで、それだけのものしか見せなければ、いつまでたっても同じところをグルグル回って、新鮮味のない組織になるだけじゃねえか。可能性があったら投資しろ。あいつらには新規分野を開拓できる素質を持ってるんだから。
マネ:アキバ系ファンを見捨てろ、と言うのですか?
社長:そうはいってねえよ。ファンの声に左右されて、それに応じて企画を作るなんて、後付の結果しか生まないじゃないか。商売の基本はだな、こっちから仕かけることだ。「これは、どう評価されるんだろう?」とおそるおそる構えたところで、足元見られるだけだ。お客さんに「じゃあ、もっと俺たちの声を反映させろ」と勢いづかせるだけだ。お客さんは評価する立場でしかないんだ。方針を決定する立場じゃない。俺たちにできることは、精一杯やれるだけの完成品を見せることだ。最終的にお客さんに望めるのは、イエスかノーかだけなんだから。わかったか!
マネ:社長、お見それしました。さすが、アダルト業界でも一目置かれているお方。
社長:それは禁句だ、馬鹿野郎!


 もちろん、上の会話は妄想なんですが、加山・工藤コンビの素材を、これまでのやり方ではうまくいかしきれなかったと思うし、そういう事務所側の中途半端な方針のおかげで、加山・工藤コンビがイマイチ自信を持てなかったんじゃないかと考えてたりしたわけで。


 ともかく、加山さんの今回の力強い投稿には感動しました。

 メガネ対決とかふざけたこと書いてすみません。