夏合宿サプリメント


ASIN:B000N6UE8E

【タイトル】 夏合宿サプリメント
【メーカー】 アイマックス
【収録時間】 84分(うち18分は「いもクラ」で公開済
【定価】   \5040
おいも屋本舗ネットショップで購入


 2006年夏に行われたチャーム合宿の模様を収録した「[asin:B000MGTV5W:title]」の外伝。つまり、「いもクラ」なりDVDで「[asin:B000MGTV5W:title]」(収録時間3時間)を見なければ、楽しめない内容となっている。


 シリアスな合宿本編とは違い、面白い素材をクローズアップして作られているので、気楽に鑑賞できる。例えば、本編では存在感のなかった月嶋ルナは、この外伝では大活躍。また、本編では断片的に語られた「松本あやかVS大森なるみ」が、この外伝では様々な角度から味わえる。


 もし、合宿に参加した子たちの誰かのファンである場合、このDVDは楽しめるだろう。しかし、そうでない人にとって、この面白さがどれだけ伝わるかは難しい。


 「いもクラ」製作元であるアイマックスは「今年はグラビア復権の年」と定めた。その理由の一つとして、この夏季合宿の映像化が非常に難航したことがあげられている。手間をかけた分、編集は非常に丁寧であるが、それに似合う経済効果をもたらせるかどうかは、いささか疑問がつきまとう。


 購入を迷っている人は購入をおすすめしたい佳作だが、購入しようと思っていない人には「面白いよ」といくら声をかけても見向きもされない商品であろう。


【感想】


 このサプリメントの主役は、なんといっても、次の二人。



 今月の人事異動にともない、大幅に出世したあやか様こと松本あやか

 その理由は、今回のCM出演のためだと思われる。



↑早くも週刊プレイボーイで語った夢を達成してしまったあやか様


 一方でドラマ出演を果たしているのが、大森なるみ



 将来が期待されているこの二人だが、どうも相性が良くなさそうに見えるのは気のせいか。


  ↓ ↓


↑後ろのなるみちゃん、明らかに乗り気じゃない


 しかし、「夏合宿サプリメント」を見て気づいたのだが、思ったほど、両者の仲は悪いというわけではないのだ。少なくとも、なるみちゃんはあやか様と仲良くなるようがんばってる。おそらく、あやか様の技術力や集中力は、素直に認めているのだろう。ただ、なるみちゃんの親しもうとするその努力は、びっくりするぐらい、むくわれていないのだが。


 僕はあやか信者なので、松本あやかを中心に「夏合宿サプリメント」をレビューする。序盤は加山さんが主役だし、知恵も全体を通じていろんな表情を見せてくれるので、応援する女の子が違えば、ここの文とは違った形で「夏合宿サプリメント」を楽しめるだろう。


【第1話】


 これは、いもクラにて公開済。僕も感想文を書いている


 簡単にまとめると、次の通り。



↑あやか様、乗り物に弱い上まゆを無視して、窓際に座る



↑あきらかに調子の悪い上まゆに、会話を強制するあやか様



↑到着しても降りるのに手間取るあやか様。ついに、上まゆはあやか様を見放す。


 こうして、早くもあやか犠牲を招いてしまった夏合宿。しかし、最大の被害者は、まだこのとき無傷であった。


【第2話】


 この第2話は主役は加山さん。「ドアを蹴りで穴開けた」という加山武勇伝が楽しめる。「ちょっとぶりっ子?」と思っていた加山さんだが、家では結構暴れ者みたい。
(そういや、隊長日記SP第3話で公開されたクリスマスパーティーで、加山さんぶっちゃけ発言してましたね)


【第3話】


 初日の地元祭りの模様を収録。この班分けが、これから始まる大森なるみの戦いの始まりであったといえる。



 こうなると、あやか様と仲良くならざるをえないなるみちゃん。



 これを機に、関係を深めようと、あやか様の隣に位置したなるみちゃんだったが…



 気づけば、なるみちゃんの表情が陰ってるし。


 早くも「あやかとは会話が合わない」ことがわかってしまったなるみちゃん。しかし、夜の部屋分けは確定済。この合宿期間、あやか様と共に過ごすことになってしまったいるのだ。もう、ダンスの練習どころではなかっただろう。


【第4話】



↑初日の風呂上りで、早くも孤高の道を歩みはじめたあやか様


 第4話は初日の夜。まだ、疲れもなく、修学旅行気分で寝支度をする参加者の面々であった。ただ一人をのぞいては…、


  ↓ ↓

  ↓ ↓


と、まわりを気にせず、いそいそとマイペースで寝支度をするあやか様。


 このおかげで、他の部屋は楽しくはしゃいでいるのに、あやか様のいる部屋だけはひっそり。にぎやか好きななるみちゃんにとっては、かなりペースを乱されたことだろう。


【第5話】



 二日目朝。なぜかハイテンションのあやか様の隣で、おそろしく不機嫌ななるみちゃん。正直、このとき「もう、あやかにはついていけない」と絶望のうめきを声にしたかったのではないか。
(まあ、寝起きが悪かったせいもあるだろうけど)

 まだ、本格的な練習ははじまってないのに、隣で寝ている同部屋の人間に神経をすり減らしたなるみちゃんの姿には、お気の毒に、と声をかけざるをえない。


【第6話】


 二日目の昼食。流しそうめんの場面である。


 さて、完全にペースを狂わされたなるみちゃんだったが、ついに救世主があらわれた。



 そう、セイラさんである。


 もともと、セイラさんはルナちゃんとコンビを結成していたのだが、なるみちゃんの危機をいちはやく察したのか、それともなるみちゃんが癒しを求めたのか、二人は楽しそうにそうめんを食べている。


 自分の下らないギャグにもつきあってくれるセイラさんに、なるみちゃんは大いなる安らぎを得たであろう。


 一方のあやか様といえば、



 知恵と上まゆに「天ぷら、とりすぎ!」と怒られる、相変わらずさ。


 このあと、行きのバスの事件は水に流したのか、上まゆ相手に遊んでいるあやか様だったが、



↑わかりにくいが、左があやか様、右が上まゆ


 なんと、この二人、他の面々から総スカンを浴びているもよう



↑その隣では、上まゆ・あやか様をのぞく面々で楽しそうに遊んでいる


 もちろん、この仲間はずれの原因は、上まゆでなくあやか様だろうが、あやか様本人はこのことにまったく気づいていないのだから始末に終えない。


 さすがに、それを見かねたのか、なるみちゃんは再びまた再び、あやか様と対話を試みる。この期に及んで、なお話しかけようとするなるみちゃんの姿に、僕は感動した。ホント、なるみちゃんはいい子です。



【第7話】


 食事シーンオムニバスだが、なんといっても注目は、二日目の夕食。あやか様が野菜を食べて涙を流したシーンである。


 この場面、本編では「みんな自分とたたかっていた」という字幕とともに「慣れない共同生活でもみんながんばっていた」と感動的に語られていたのだが、現場の雰囲気はちょっと違っていたみたい。


 まず、なるみちゃん、突然の涙。



 この理由をたずねられて、うれしそうに「お化けが怖いみたい」と語る、あやか様。どうやら、怪談話でなるみちゃんを無用に怖がらせた様子。



 しかし、



 今度は涙を流しているのは、あやか様。



 本編にあったように、これは調子に乗って慣れない野菜の天ぷらを食べたせいなのだが、その経過を説明するのは、もちろん、なるみちゃん。



 まさに、因果応報、歴史は繰り返す。このシーンを見て、あやか様に同情する人間は一人もいないだろう。なるみちゃんを泣かせた罰である。


 ちなみに、三日目の夕食のときは、



と、あやか様、やたら上機嫌なのだが、その理由が「号令係だから」というのが、子供っぽくていいじゃありませんか。


 ここまで読んで「松本あやかは自分勝手な嫌な奴だ」と思っている人は多いかもしれません。でも、彼女、悪気があってやってるんじゃないんですよね。性格悪いと決めつけてる人もいるだろうけど、陰険なところがまったくない。絶対にいじめっ子にはならないタイプ。そういうところも含めて、僕は松本あやかって子にひかれてるわけです。


【第8話】


 四日目の夕食はバーベキュー。



 加山さんと手をつないで楽しそうなあやか様。バーベキューに期待している様子。ちなみに、なるみちゃんは、この二人の隣に座ったせいで、バーベキューというのに、あまり表情に冴えがない。あやかパワー恐るべし。



↑一方で、ルナちゃんとセイラさんは楽しそう。この二人を邪魔しようとせず、あえて死地(あやか様の隣)におもむいたなるみちゃんの勇気に拍手。


 その後は花火大会。みんな子供らしく、打ち上げ花火を「怖い怖い」と言ってるのですが、その中で平然としているのがあやか様。



 まあ、これには次のようなオチがあるのですが。



 このときの花火を怖がるあやか様の表情は貴重。あやか信者である僕からすれば、今DVDのベストシーン。


【第9話】


 四日目朝の寝起きシーン。相変わらず寝顔を撮られることを拒否するあやか様。


 実は、夜の部屋分けがすっかりめちゃくちゃになっていて、なるみちゃんの隣にセイラさんが寝ていたりするのだが、その罪を問われなかったのは諸般の事情。おかげで、なるみちゃん、よく眠れたみたい。良かった、良かった。


【第10話】


 各人がとったハンディカメラ映像のダイジェスト。


 ちなみに、次の第11話と同じ時間軸の場面(帰りのバス)も流されているが、



 それでも、カメラを片手に、あやか様に語りかけるなるみカメラマン。なるほどチャームっ子はあやか様とこんなふうな会話をしているのですね。


 今回の合宿、最後の発表会のあと、号泣シーンの中で、涙を見せなかったのが、あやか様となるみちゃんとセイラさんなんですが、あやか様はともかく、なるみちゃんからすれば、「涙の感動」の一言ではとても片付けられないような大変な合宿であったんだろうと。


 普通だったら「ついていけない」と思っても仕方がないんだけど、なるみちゃんは最後まで松本あやかって子を嫌いになることはできなかったのだろうな、と思います。


 そんななるみちゃんこそ、「夏合宿サプリメント」のMVPにふさわしいのではないでしょうか。あさってのイベントに参加できたら、トロフィーあげたい。


【第11話】


 これは、「いもクラ」で「サプリメント第2話」という形で公開されていたもの。


【特典映像】


 本番(クリスマス祭り)の模様も含めた「エブリバディ」のミュージッククリップ。やっぱり、あやか様のダンスは見ていて気持ちいいですね。中途半端な動きが全くないところが。


【あとがき】


 ということで、長くなりすぎましたが、以上が「夏合宿サプリメント」感想文。しかし、美少女学園三部作を知らない人や、「松本あやかって子はかわいいな」とだけ思ってる人、あんまりあやか様に興味がない人が、これ見たらどう思うんでしょうね。これは、美少女学園あやかPart3を見たときと同じような感想ではあるんですけど。


 例えば、あやかPart3の「俺、帰る」というSマネに「帰っていいですよ」と強がってみたり、スタッフの靴を投げ捨てるイタズラをしたあとで謝りながらカメラに向かって「ホントは思ってないんだけど」と余計なことを言ったり。そんな松本あやかって子の表情を見るのが僕は好きなんです。


 だって、可愛い姿を求めるだけなら、男性スタッフの声が聞こえないイメージビデオだけでいいじゃないですか?


 今回の「夏合宿サプリメント」にしろ、未だにレビューを書いていない「美少女学園あやかPart3」にしろ、フツーの書き方ではその魅力を伝えることができない。フツーのDVDと同じように、松本あやか出演作を書くことはできない。もし、あなたに「正しく何かを伝えよう」という良心があるとするならば、自分の抱いている「少女」というイメージを打ち砕かなければ、彼女のことをちゃんと伝えることができないと思うんですね。


 そういう真剣にさせる「何か」があるっていうのが、僕が松本あやかファンである第一の理由なんだろうな、と思っております。