夏季合宿本編第1話


 すばらしい


 まさか、これほどの出来になるとは思わなかった夏季合宿本編第1話。
 NHKの良質のドキュメンタリーを見ている気分にさせてくれました。


 そもそも、いもクラ製作班が得意とするのは、隊長日記みたいな遊び心満載のビデオクリップ。


 しかし、夏季合宿の内容はいたってシリアスなもの。
 それを茶化しては、何より出演した子たちがかわいそうです。


 それに、多くの女の子が参加し、それぞれの女の子なりにいろんなものを感じ取った夏季合宿。
 それを、ただ時系列に並べただけでは、視聴者に感動を訴えることができるでしょうか。


 編集っていうのは、面白くないものを面白くする技術じゃなくて、やっぱり、面白いものを面白く見せる技術だと思うんですよ。
 でも、ここが面白いんだよ、と、でしゃばりすぎるのも問題なわけで。


 つまり、夏季合宿に参加した子たちが、最終日に手に入れた感動。
 それを視聴者に「追体験」させること。
 「感動しなさい」というのではなく、「だから、この子は感極まって泣いたのだ」ということを視聴者に伝えること。
 それができて編集が成功したといえるわけです。


 さて、今回のムービー、対象はいもクラ会員というよりも、むしろ、合宿に参加した子の家族向け、という感じです。

 はっきりいって「おにいちゃん」対象ではない。

 でも、僕はそれでいいと思うんですよ。


 例えば、「いもうと」というコンセプトも、「兄→妹」だけでなくてもいいわけで。
 ビジネスとして考えるなら、もちろん「おにいちゃん」を対象にした方が賢明なんですが(笑)、文化として考えるなら、女性の協力も必須なわけで。
オタク文化も女性なくして発展なかったんだから)

 知恵ちゃんが「お姉ちゃん」と語りかけるだけで、くらくら〜とくる女性たちは多いと思うんですよね。


 今回の「夏季合宿」にしろ、「ケーパニ2」のメイキングにしろ、うきうき〜ずwithひとみちゃんの「北海ドゥ」にしろ、かわいい子たちがはしゃいだり一生懸命になって、何かをやりとげていく姿っていうのは、「萌え」という一言だけで片づけるには惜しいんじゃないでしょうか。


 で、この「夏季合宿」のムービー、まだ第1話だけなんですが、非常にすばらしい出来です。

 効果音とか字幕も過度な演出をおさえて、丁寧な編集がされている。



↑今回、一番よかったシーン


 なんていうか、「清純いもうと倶楽部」というプロジェクトが、ここまでのものが作れるようになったのか、と感心しました。
(というほど、僕は歴史を知りませんが)


 と、ベタぼめの第1話。

 「アリアの涙」というサブタイトルがついてるんですが、基本的に次のような構成になってます。


1.合宿一日目
2.最年少のアリアちゃんが、ホームシックをのりこえて、最終日までがんばる


 基本的には、合宿一日目を物語るムービーなんですが、アリアちゃんに関しては、最終日までの様子が語られている。

 この二つの異なる要素がうまく融合されていている見事な編集です。


 さて。


 マジメな話はそれぐらいにして、当ブログが語るのは、もちろんあやか様


 今回の合宿、特に問題は起こさなかったようで、サブタイトルになる、つまり主役あつかいを受けることはないでしょうが、いたるところであやか様ワールドがにじみ出ているのがたまりません。


 まず、



 降車でずっこけるあやか様。

 そのおかげで、あやか様、カメラに背を向けて、そそくさと去っていきます。


 次に、



 ボールゲームでうまくいかないあやか様。
(パートナーは大森なるみ


 わざわざ、画面にはこのゲームの主旨を紹介してます。

2人で背中にボールをはさんで運ぶゲーム。
人の動きと同調させる、ということを知ってもらう。


 そこまで、あやか様が人の動きと同調させるのが下手だと訴えたいのか、と。



 そして、



 ヘリウムガスを吸って、自分の変な声にはしゃぎまわる、あやか様。

 実に、あやか様らしい1コマといえるでしょう。


 ちなみに、ほかの子たちは、新潟組と交流しようとがんばってます。


 特に、しぃちゃんや知恵ちゃん。


 ホームシックにかかったアリアちゃんに対しても、知恵ちゃんはご飯を持っていったり、しぃちゃんはなぐさめてあげたりと、仲間意識を見せています。


 まゆみ隊員は、今回は知恵ちゃんにくっついている模様。隊長から「ウチがいないときは知恵ちゃんを頼ってくれ」と言われたのでしょうか。


 大森なるみちゃんは、何の因果か初日はあやか様とパートナーを組んでいますが、最終的には、知恵・まゆみと「おてんば三人組」を結成するのは、みんな日記で既報の通り。



 がんばったら、なるみちゃんと仲良くなれるチャンスだったのに、やはり孤高の道を歩むのか、あやか様。さすが、隊長ひとすじなだけあります。


 一方、第1話ではさして存在感を見せられなかったのが、加山さん。
 まあ、踊ったらこの人の天下なので、それは第2話からのお楽しみでしょうか。


 と、長くなりましたが、夏季合宿本編第1話、ホント良質に仕上がってるので、いもクラ会員の人はぜひともご覧あれ。