夏合宿第2話



↑今度はうまく車から降りたあやか様。誇らしげにピースサイン


 ということで、公開から二週間近くたちましたが、いもクラの夏季合宿第2話の感想をば。


 夏季合宿といえば、いもクラ会員の何%が見ているのかわからない硬派な作りを見せていますが、実に高クオリティな完成度をほこっています。


 第2話は、なんと30分オーバーの大ヴォリューム。
 ただし、映像をたれ流しているわけではなく、それぞれの場面の位置づけを明確化したことがうかがえる編集で、見ていて退屈しませんでした。


 さて、今回の第2話は、合宿二日目ということで、いろんなボロが出てきたチャームっ娘たちをカメラはとらえているわけで。


 例えば、



 上杉まゆみ、室内靴を忘れる。



 さらに、



 大森なるみ、楽譜を忘れる。




 そして!



 工藤あゆり、楽譜を忘れる。


 ……いや、工藤さんの場合、忘れ物するのが当たり前って感じがするので、なんか日常的風景を見ている気にさせるんですが。



 一方、慣れない合宿生活ということで、様々なトラブルが発生しているみたいですが、このお方も例外ではなかったようで…、



 あやか様、突然の涙。


 どうやら野菜が苦手らしく、みんなにあおられて一口食べたら、この通り。


 これがまたすごい光景で、ヒステリー寸前なのを自尊心で維持しているみたいで、前に座ってる大森なるみちゃんも手のほどこしようがない状態。


 この、醜態をさらすまいと必死でこらえているあやか様の気高き姿を見るだけでも、合宿ムービーは見る価値あるといえるでしょう。


 一方、二日目に突然メガネっ娘になった加山さんですが、実は体調を崩していたみたいです。



 朝食にのどが通らず、そのせいでダンスレッスンをリタイヤ。



 みんなの模範になるはずの立場なのに、率先するどころか脱落してしまった加山さん。

 その無念さたるや、はかりしれないものがあったでしょう。


 しかし、彼女の最大の理解者によって、じょじょに笑顔を取り戻し、レッスンに復活します。


 その良き理解者とは、



 忘れ物大王かよ!


 工藤あゆりといえば、去年のクリスマスイベントで遅刻して補助席に座ったくせに、やけに元気いっぱいだった、いわばチャーム一のお調子者。


 そんな彼女が、こんな良い役でカメラに映るとは、おそらく二度と無さそうなので、このシーン、大事に胸にしまっておきましょう。


 というのも、このあとで、忘れ物大王こと工藤さんは、梅さん・仲原亜美さんとともに、「かき氷事件」で怒られちゃうわけですから。



 と、それぞれが失態を見せているなか、今のところ無傷なのが知恵ちゃん。


 加山さんの異変にもいちはやく気づき、レッスンではA組リーダーとして場をもりあげたり、文句のつけようがない大活躍。


 かといって、もりたて役にまわっているだけでもなく、ちゃっかり自分も楽しんでいるところがさすが。



 見てください、この満面の笑み。


 まさに、知恵絶頂期。
 チャーム(without 姉)の天下を取ったかの勢いです。


 しかし、第3話の予告では、こんな字幕が…



 二日目までは、満場一致でMVPを獲得するであろう働きを見せた知恵ちゃんが、何たることか、とんでもないことをやらかしたみたいで…。


 ということで、びっくりするぐらい、上位陣が総崩れ。


 そんななか、あんまりクローズアップされてないだけかもしれませんが、無事なのは、月嶋ルナ川上セイラのみ。


 特に、セイラさん、年上の子たちがどんどんボロを出していくなかでも、自分のペースを保っていて、とても最年少には見えません。



↑忘れ物をして弁解する大森なるみさんを、冷たい視線で見るセイラさん


 セイラさんといえば、同じ小四の新井みやび古井みずきと仲が良いのですが、彼女のクールな顔を見るたびに「みやびちゃんと、和洋コンビを組むのもいいかしら、ふふふ」とか企んでいると思うのは僕だけか。


 話は変わりますが、先日、沖縄ロケに行ったときも、まったく疲れを見せず、帰りの空港で踊ってみせたセイラさん。



↑みんな日記より


 あやか様が立派にキャラを確立した現在、今後ピックアップすべきなのはセイラさんなのでは、と思ったりしています。

 なんか、セイラさんのクールな表情を見るたびに「軟弱者!」とか吹き出しが浮かんでくるんですけれども。
(↑ガンダムネタ)



 さて、今回の第2話の中心は「かき氷事件」なんですが…。



 先生の説教が、ほぼノーカット、10分以上の長さにわたって収録されています。


 なぜ、これほど長いのか、なぜ、いもクラスタッフが編集してないのかというと、この先生が参加している子たちのことを本当によく見ているからで。


 この先生の言葉を追いかけるだけで、合宿中の様子がリアルに伝わってくるんですよね。


 はっきりいって、芸のない編集ではありますが、そうせざるを得ないぐらい、この先生の言うことが良いんです。


 だいたい、この「かき氷事件」、合宿ではよくある話、普通ならば「事件」にすらしないと思うんですよ。


 しかし、この先生は、これを一大事件ととらえ、三人がこのような行動を取ったのがなぜ間違いであったのかを、納得のいくまで説明しています。


 一言でいうと、先生は「失望した」から怒っているのであり、それは「昨日やったことができなかった」からです。


 先生の目から見て、二日目夜の状態は、一日目と同じく問題だらけでした。

 慣れない合宿生活、まだ幼い子供たち、こうなることは当然です。

 しかし、リーダーとして期待していた三人が、そのような現状を理解せずに、自分だけが楽しい思いをしようとしていた。


 「なぜ、気づかなかったのか?」

 そんな先生の言葉に、三人は自責の念にかられ、泣き出してしまいます。


 さて、泣いた女の子を前に説教するのは、とても難しいことです。

 僕なんかも、仕事やプライベートで、そういう状況になることがありますが、男性の場合、泣いた子を目の前にすると「泣いてごまかそうとするな」とか「女はいつもこうだ」とか、自分で理屈を作ってしまい、思わず語気を荒げたり、逆に下手に立ってしまうものです。

 涙っていうのは、ただ感情の針がふりきってしまった状態であって、大事なのはどのように泣きやめさせるかということ。

 やめろ、といっても止まるものではない。適当ななぐさめやごまかしでも、止まるものでもない。


 この先生の場合、まず、これが悪いことだ、ということを教え、なぜ悪いことなのかを考えさせ、それから理由を説明し、それをくりかえさないための気構えをさとしています。

 この流れは、なかなか説得力があって、僕も「ああ、こういうふうに叱ればいいんだな」と勉強になりました。


 大事なのは、すべての子を公正に見ること。
(「ひいき」に子供たちは敏感です)

 そして、それを具体的な事柄で伝えること。

 「こういうとこまで見られてるんだ」「こういうとこまで見てくれてるんだ」と思わせないと、その子は納得してくれません。

 納得してくれなければ、どんなにうまく話しても、気持ちを伝えることはできません。

 結局、「叱る」というのは、感情に支配されてしまうもので、叱る側・叱られる側双方が台本通りに進むなんてことは、まず、ありえないんですから。


 と、こういう先生がいたら、学校問題も起こらないんだろうな、と感心してしまった、合宿第2話の後半部分ですが、非常に気になる部分がありました。


 第1話の主人公、アリアちゃんが、この日もホームシックにかかったみたいなんですが、前日それをなぐさめてあげた亜美さんと梅さんは、忘れ物大王とともに、かき氷を作っていたわけで…

 以降、先生の言葉、


「あやかがケイタイ貸してくれて、あやかのケイタイでお母さんに連絡してたの」


 あやか?


 えーっと、新潟組で、「あやか」って人、いました? いませんよね。


 聞き間違いかと思って、音量最大にしてヘッドフォンで聞いてみましたが、間違いなく、「あやか」と言ってます。


 ということは、あのあやか様がアリアちゃんをなぐさめようとして、ケイタイを貸した、ということでいいんでしょうか??


 他人をなぐさめるなんて芸当があやか様にできたことが意外なら、ケイタイ持っていたことも意外。
(ほら、みんな日記に全然投稿しないじゃないですか?)


 いやー、これは予想外。


 実は優しさを見せることもできたのか、あやか様。


 なんてこと書くと、「お前はファンのくせに、偏見でしか松本あやかって子を見てないのか」と言われそうなんですが…


 例えば、この日の夕食で、苦手なものを口に含んで禁断症状を起こしてしまった、あやか様なんですが、



 その前に、スタッフとこんな会話交わしてます。


スタッフ「○○、食べれる?」
あやか様「知らない」


 と、相変わらずの適当な返事。


 いわば、この後の涙は、スタッフの心づかいを無下にしたあやか様の自業自得といえるわけで、そういう意味では実にあやか様らしい一コマではあるわけで。


 そんなあやか様が、携帯を貸すという優しさを見せたと知らされ、「あやかにも劣る」ことを言外に匂わされた三人。

 自責の念にかられ、それぞれ涙を流すのですが、これって、


 知恵ならともかく、あやか以下と宣告されるとは…


 という、悔し涙ではなかったかなんて、うがった見方をしてみたり。