夏季合宿本編第5話



 ということで、ついに最終回をむかえた夏季合宿。

 いやー、長い道のりでした、いろいろと。


 さて、今回の見どころといえば、まず、知恵ちゃんの提案。



 全員だんごヘアー。



 大森なるみ上杉まゆみも。



 当然のことながら、山中知恵も。


 お団子頭にしても、やはり美少女はかわいいんだなあ、と感動していたら、



 やはり、知恵には屈しなかったか、あやか様。


 まあ、梅さんも工藤さんも、団子ヘヤーではなかったわけで、アイドルとしてのイメージもあるし、このエピソードが別にあやか様に協調性がないとかそんなことを言いたいわけではないわけでして。


 しかし、今回の見どころは、なんといっても、ダンス発表会。



 これ見て最初に思ったのが、


 どうして、アキバイベントのときに、亜美さん・加山さん・工藤さんトリオでダンス披露しなかったの、という素朴な疑問でありまして、


 僕はダンスに関しては完全に素人なんですが、この三者は本当に踊るのが好きなんだなあ、と思わず画面に食いつく力のある動作をすることができます。


 正直いって、工藤あゆりって子は、チャームのファン層、つまりアキバ系とは全然かみ合わないセンスの持主で、工藤さんがカッコ良くあろうとすることを支持する人はどれだけいるか分からないところもあるんですけれど、我々オタクも良いものは良い、と認める眼力は持っているわけで。


 例えば、グダグダなイベントのときでも、こういうダンスを見せられたら、目が醒めただろうなあ、と。緊張感を取り戻すことができただろうなあ、と。


 体調が良くなかった加山さんも、本番では調子を取り戻したのか、優れた身体能力をぞんぶんにいかして踊っているな、と見ていて気持ち良くなりました。


 それ以外のチャーム班で良かったとなると、ひいき目無しでもあやか様かなあ。
(ただし、こま切れの編集なので、ちゃんと評価はできませんが)



 ダンス班以外のチャームっ子は、クラシックバレエ経験者がほとんどですが、横の動きはできても縦の動きはできないみたいで、だから「躍動感」を見せることは不得手となるのですが、それでもあやか様は持てる引き出しを精一杯使って、本番を手堅くまとめる能力を持っているな、と思いました
(練習ではなるみちゃんの方がコツをつかんでるように見えたのに)


 あと、コンビでは瑠瑠&加山さんは別格として、亜美さん&まゆみ隊員の凸凹ペアが見ていて良かったです。

 まゆみ隊員、足の怪我をするというアクシデントに見舞われながらも、発表会ではそんなそぶりを感じさせない踊りを見せてくれました。



 そして、そのあと、涙・涙の解散となるわけですが、



 やはり、涙は見せなかったか、あやか様。


 気持ちはわからなくもないのですが、こういうシーン、信者以外の人が見たら「みんな泣いてるのに、一人だけ涼しい顔して、性格悪いなあ」と思われるかもしれないので、ここは「泣く演技の練習」だとわりきって泣くべきところであったと思います。
(でも、そういう器用な真似ができないところが、今のあやか様の魅力でもあるわけで)


 そして、最後にはスタッフロール。

 ちゃっかり、マネージャーさんのフルネームも出てくるので、おいも屋イベントでSマネさんが下の名前で呼ばれるんじゃないかと不安で仕方ないのですが、編集スタッフたちの「俺たちはちゃんと仕事をやり終えたぞ!」という誇りを感じることができるエンディングとなっています。



↑まゆみ隊員の名言にも注目


 しかし、音声がフェイドアウトしていくなかで、最後に聞き取れる声がこれ。


知恵:あやか、充電池!


 何コレ?


 いや、携帯の充電池だろうかとか、途中で携帯の電源切れたとはお間抜けですぞあやか様とか、やっぱりこの二人仲良いんじゃないかとか、いろいろ妄想をかきたててしまうわけなんですが、それより何より、この感動の巨編、夏季合宿のムービーの最後の締めの言葉が、なんでこれなの、と。


 ちなみに、あと「アナザーストリー」という形で、クリスマス祭に向けてのレッスンが公開されることを示唆していますが、とりあえず、本編は完結、ということで、アイマックスも安心して「うきうき〜ず箱根合宿」の編集に取りかかれると思います。いやー、めでたい。


 最後に、今回の夏季合宿のMVPを発表しようと思います。




 ということで、MVPはこの人、



 そう、新潟組の瑠瑠。


 いや、チャームキッズから選びたいところではあったんですが、「もし、この合宿ムービーを見て、誰に投資しようと思うか」となると、僕の答えは間違いなく、瑠瑠って子になります。


 何しろ、言っていることが、すごすぎます。


 例えば、レッスンの合間に、スタッフが「将来の夢はプロのダンサー?」とたずねると、こういう返事が戻ってきます。


「ダンスを教える人になりたい」


 夢がない? いやいや、とんでもない。

 みんなが自分のことで精一杯なときに、この子は「先生の教え方」をじっと見ているんです。


 ダンスという言葉では伝えられないものをどう説明するか、ということに、瑠瑠って子は興味を持っているんです。

 いわば、受身ではなく、能動的にダンスを知ろうという意志。


 もちろん、それは自分なりにダンスをきわめた、というおごりではない。


 他人に教える、という行為は、改めて自分の技量に気づくことができるという利点がありまして、自分に不足しているものかを知るためには欠かせない作業です。

 そのためには、自分はもっともっとダンスのことを知らなければならない、という向上心に瑠瑠って子は満ちあふれているわけです。


 だから「ダンスの先生になりたい」という夢を持っている、と単純に受け止めたら、とんでもない間違いです。


 最終話でも「今回の合宿はどうだった?」との問いに「理想に追いつきたい」といったような答えをした瑠瑠。


 たいていの子供って、自分を卑下したり誇張したりして、現状の自分をしっかりと認識しようとはしないものですが、この子には目指すべき道がきちんとあるようです。


 「努力したらできる」「やれば自分だって」「あのときああすれば今ごろ」という絵空事を描くことが、たいていの人の「夢」なのですが、そんなものを追いかけようとしても、どこに向かえばいいのか、本人にも他人にもわかるはずがない。


 しかし、与えられた課題をこなすだけで、理想とする自分にたどり着くことは絶対にない。


 小学生なのに、他の子とは明らかに違う未来像を見すえている瑠瑠。

 それは精一杯努力した者でなければ見えないものですが、この子はゆるぎない自分の未来をきちんと持っているようです。


 こういう精神っていうのは、本当に大事なものだと思います。


 ということで、参加した子それぞれ必死でがんばったと思いますが、あえてMVPを選ぶなら、瑠瑠。


 クリスマス祭でも、チャームキッズのみんなに良い影響を及ぼすことができるんじゃないか、と期待しています。

 そういう力を持ってますよ、この子は。



 ちなみに、ベストカップリング賞は「なるみ&セイラ」。

 最後に円陣を組むときでも、セイラさん、なるみちゃんに向かって含み笑いをしていたり、本当に仲良さそうな姿が印象的でした。