放課後放送局第32回
夏合宿オーディションより
面接官の先生:一番苦手なことは?
あやか様:……しゃべり
ということで、他の子たちが「自分に自信を持つ」とかそれっぽい理由を掲げる中で、会話を得意とすることが至上命題だったあやか様なんですが、それに見事失敗したのは、既出の通り。
しかし、このようにしゃべりが苦手なままでは、チャームの収入源の一つ、おいも屋イベントで、いつまでたっても新規ファンを開拓することができません。
個人的には、あやか様はワガママなままで良いのですが、かといって、おいも屋イベントで「会話にならない!」というファンの嘆きを聞くと、信者としてはいたたまれない気持ちになります。
何しろ、ムービー日記の撮影の許可を得るのにも、一芝居必要だったあやか様。
親しいスタッフ相手でさえそうなんだから、ファンとして「何かをききだしたい」と思うなら、「知らない」攻撃に撃沈してはいけません。
と、あやか様をずっと追ってきたファンなら、あやか様相手に会話の主導権をにぎることの大変さを、様々な情報から嫌になるほどわかるのですが、普通のチャーム信者、さらには普通のジュニアアイドルファンからすれば、
「松本あやかって子、かわいいな」→「でも、冷たいな」
で、終わっちゃうわけです。
(正直いって「良い子」っていうのが、それほどまでに美点であるかは疑問なんですけどね。
個人的に、加山さんなんか、ぶりっ子なところが、ちょっと苦手であるんですが)
まあ、そんなわけで、毎月おいも屋イベント出演を果たしてきた、主力の一人、あやか様なのですが、現時点では1月の予定に入ってないところを見ると、チャームという事務所としても「このまま、松本あやかをファンの前面に押し出しても良いものか」と頭を抱えている模様。
その結果、こうなったわけですよ。
放課後放送局第32回出演、です。
思えば、あやか様、第26回に、大場隊長・加山さんと出演したのですが、
加山さん:よろしくお願いします。
あやか様:ます。
と、最初っから、びっくりするぐらいやる気なし。
「パピヨンを飼いたい」という加山情報から、なんとか会話を引っ張り出そうとするパーソナリティ大場さんでしたが、「名前はポチでいい」などと投げやりな返事に翻弄されっぱなし。
大場・加山といえば、イベントでもファン受けが良いことで有名な二人ですが、この両者相手でも、どうしようもできなかったあやか様。
あやか様からすれば、撮影やダンスや演技は「本番」として受け入れられるのでしょうが、ネットラジオとかムービー日記とかいったものに関しては、「本番」として受け入れられないのか、苦手だからどうしようもないとわりきっているのか、集中力のキレの良さを微塵も感じさせない結果に終わっているわけですが、
問題はチャーム信者の多くが、ネットラジオやムービー日記から「素顔を知りたい」と思っていることで、たいていのファンは「松本あやかは自己中心だ」と結論づけてしまっていることです。
あやか様本人はそれでもいい、と思っているふしがあるんですが、それでは困るのがチャーム事務所。
ということで、せっかく「新人さんいらっしゃい」とでうまくまとまった、梅さん・隊長プラス新人さんという図式を崩した今回の配役ですが、もう一つ注目すべき点は、山まゆパーソナリティ就任でしょう。
山まゆさんといえば、もともと天然キャラ。
特に、岡田ももちゃんとともに、放課後放送局をしていたときは、山まゆワールド全開。
ケーパニ2の撮影でも、マジメなももちゃんを、山まゆマジックで翻弄していた姿が目立っていました。
しかし、夏合宿で成長をとげた知恵ちゃんとともに、姉の山まゆさんも「チャームのまとめ役」として成長していきます。
かつては、中学生軍団とばかりつるみ、小学生集団のことを気にもとめなかった山まゆさんですが、今では「チャームのお姉さん」として、事務所からも期待されるようになっています。
そのさらなるステップアップとして、このたび、放課後放送局の司会を任されるようになったんだと思います。
いわば、今回の放課後放送局は、
・山まゆさんの司会としてのスキルアップ
・あやか様のしゃべり苦手克服
という、二つのテーマが掲げられたのですが、二兎追うものは一兎も得ず、ということわざもあるわけで、はたして、うまくいくか疑問だった人がほとんどだったと思うんですが……
結論から言わせてもらえば、山まゆは司会としてがんばったけど、あやか様は相変わらずだった、ということで。
山まゆさん、梅さんが司会していたときの収録を聴いて勉強したのでしょう。
カミカミなところがある梅さんに比べると、司会としての役割を十分に果たしたと思います。
声質もいいですし、これからも放課後放送局の司会を任せても良いのではないでしょうか?
しかし、アシスタント役だった、あやか様といえば、
山まゆ:……じゃあ、あやかは?
あやか様:……真由美ちゃんは?
と、会話をもりあげるスキルのないところを、これでもか、と見せつける内容でして。
だいたい、最初に伊藤姉妹の話題になって、星野みゆにもふって、となると、山中姉妹についてたずねるのが普通じゃないですか。
かつて、チャームのタブーの一つであった「山中姉妹の話題」ですが、今では姉妹の関係は良好。
それなのに、山中姉妹について言及せず、他の話題になれば「真由美ちゃんは?」と切り返す。
聴きながら、誰もが「場の雰囲気読めよ!」と叫びたかったはずです。
まあ、「演技とダンス、どっちが好き?」の話題で、山まゆさんが「あやかはダンスだよね」と言ったときに、マジメに考えながら「えー、どっちも」という答えが聞けたことで、ファンとしては良し。あやか様のプライドを垣間見ることができたシーンだったと思います。
しかし、今後、山まゆさんが司会になることがあっても、あやか様が放課後放送局に出演することはないだろうな、と強く思った、そんな第32話でした。