松本あやかの魅力

村山めいちゃん新井みほちゃん木村里香ちゃん渡辺ゆいちゃんがチャームキッズを卒業しました


 わかってた結果ではあるんですが、僕のような新参者にとっても、このようなビッグネームが、チャームから去ることに寂寥の感を抱いてしまうわけですが。


 で、これにともない、チャームのトップページの画像が、変わったわけなんですけれども、


 あやか&知恵がいないわ、大津さんやゆいちゃんがまだいるわ、とびっくりするぐらい中途半端。


 おいも屋に届いた年賀状にも、



 あやか様、載ってねーし。


 夏合宿サプリメントを見て「あやか様の時代」を確信した僕なんですが、ビッグネームの退団といい、あやか様をトップページを載せようとしない神経といい、チャームキッズを信じる心がゆらぎはじめてきてるんですけれども。


 さて。


 このブログ読み直してみると、「あやか様! あやか様!!」と言いながらも、散々あやか様を茶化している気がするわけで。


 例えば、もしイベントに参加するようになって、


「サインは、班長でお願いします」


 と、僕が答えたら、あやか様とマネさんに鋭い目つきでにらまれ、石化する可能性があります。


 今や、いもクラでもおいも屋ブログでも「あやか様」という愛称がデフォルトになってなっている、松本あやかさんですが、これが彼女の将来にとって良いことなのか悪いことなのか、ファンとしては真剣に悩むこともあるわけで。


 英語に訳せば「グレート・アヤカ」となるわけですが、「グレート」をつける理由っていうのは人それぞれだと思うんです。


 で、僕が「グレート」をつける理由は、


↑上まゆに取り残されたり


↑降車でずっこけたり


↑花火大会で孤独だったり


 とか、そういうことじゃありません。



 僕が松本あやかって子に注目するようになったのは「ケーキパニック2」を見てからです。



 このドラマ、お世辞にも良い出来だとは思わないのですが(メイキング編は面白いけど)、あやか様の演技力だけは、まぎれもない本物です。



↑しなりのあるビシッ


 ここで「演技力」という表現を使いましたが、あやか様の演技っていうのは、一つ一つの動作がとても綺麗なんです。


 その綺麗さっていうのは、決して天性のものじゃなく、指先の端々に至るまで集中力を保っているからだと気づいたときに、この子はすごい、と僕は見直すようになりました。


 野村萬斎という狂言師の人が「演技は『型』だ」と語ってましたが、ここでいう「型」とは、単純にいえば、背筋を伸ばせた強気に見えるし、背筋を丸めれば弱気に見える、ということです。


 演技、というのは、他人に伝わらないと意味がない。いくら本人ががんばったところで、その伝えたいものが相手にわからなければ、演技したことにはならない。


 野村萬斎は、現代ドラマの出演の際にも、狂言でつちかった「型」を生かし、大げさに動作するように心がけているようです。


 そうすることで、登場人物の感情を、視聴者にわかりやすく伝えているわけです。


 僕は松本あやかって子の演技を見て、このエピソードを思いだし、彼女に注目するようになりました。


 そして、他のムービーを見て、ますます感心するようになったのです。


 例えば、5・21(上杉まゆみDVD発売イベント)


 リハーサルのとき、松本あやかはしかめっ面(に見える)で踊っています。


 しかし、本番では皆さんご存じの「あやかスマイル」を披露しているわけで。


 かたや、「うきうき〜ず」のリハーサルでは「本番でもそのぐらいの笑顔でね」という声が聞かれます。


 この違いはなんなのか、というと、本番に対するとらえ方の違い、と言っていいと思います。


 笑顔を保ちつづけるのには集中力がいります。そのせいで、踊りがおろそかになる可能性がある。

 しかし、本番では笑顔を保ちつづけなければならない。

 5・21に向けたチアーズ(仮称)の練習は、彼女にとって十分なものではなかったのでしょう。

 だから、リハーサルでは笑顔を封印して、その分の集中力で踊りの再確認をしていたわけです。


 こういう計算が彼女はできる。いや、本番は「失敗は許されない結果がすべて」であることを知っているからこそ、リハーサルを本番とはまったく別のものとしてとらえることができるわけです。


 他のチャームキッズの子たちの、「リハーサルはお客さんがいないから気楽にできる」という考え方とは、別次元の考え方を彼女は持っているのです。


 このわかりやすい例が、夏合宿のムービー。

 はっきりいって、練習ではあんまり良い動きをしていないのですが、発表会では「うまくまとめる」ことができています。


 では、「うまくまとめる」能力に長けているだけではないか、と思われるかもしれませんが、そうでないところが彼女のすごいところで、練習は「より高い次元で自分を表現できる」チャンスであり、本番は「自分の出せる次元で表現しなければならない」場であることを理解しているわけです。


 そのため、彼女、本番のときは、相当に集中力を研ぎすましています。

 舞台裏で、他の子たちが「力出しきれた?」「緊張した」という会話を交わす中、彼女はぐったり。


 彼女からすれば、本番で力を出しきるのが当たり前なんでしょう。


 そんな彼女の能力(「プロ意識」と呼んでいいと思う)の感嘆すべきところは、ジャンルを問わないところ。


 例えば、ダンスについては、チャームでは、加山・工藤の両巨頭がひかえているわけで、松本あやかが両者よりもダンスで魅せられる動きができるかというと、そうではないでしょうが、加山・工藤の両者がそれを別のジャンルで生かしきれてない(と思う)に比べると、演技の場でも松本あやかは自分を表現することに成功しています。


 夏合宿でも「体幹」については群を抜いていた、と評価された彼女。

 おそらく、基本はクラシックバレエなんでしょうが、そこでつちかった能力を、別ジャンルのダンスや演技に生かすことができるのは、基本的な動きである「体幹」を把握していること、舞台に立つ、という表現の場においては、精神力とか技術力云々よりも、「体幹」がすべてのはじまりであることを教えこまれてきたんだと思います。

(厳しいながらも、良い先生に教えられてきたんだなあ、と)


 そんな高い集中力で本番にのぞんでいる彼女だからこそ、


↑寝起き撮影を拒否したり、



↑ハンドカメラから逃げ回ったりしているわけです。


 こういうのを見て「やる気あるのか」と思われる人もいるかもしれませんが、オフモードの自分を撮られることは、いわば「すっぴん姿を見られているのに等しい」わけで、


 これは「高いプロ意識へのあらわれ」ではないでしょうか?

(言いかえれば、本番モードの自分だけを評価してほしいという気持ちのあらわれ)


 こんなふうに、「本番で力を出しきる」能力がある彼女は、これから独立興行が増えるチャームキッズにとっては、欠かせぬ存在となるでしょう。


 このブログでは、演技上級クラス(火曜レッスン)での、指出・松本不仲説を茶化して書いたりしましたが、たとえ指出さんが苦手意識を持っていようと、本番で結果を残すためには、彼女がもたらす緊張感が必要であることは理解しているはずです。


 アイドル、もしくは女優にとって大事なのは、ルックス・表現力・キャラクターだと思いますが、表現力についてはチャーム随一である松本あやかは、今後もチャームキッズの興行を引っ張っていく人物になると思います。


 2006年のクリスマス祭りで、チャームは「レッスンの発表会」という形式で挑んだわけですが、そのプログラムにて最初に「夏合宿組のダンス」「演技上級クラス」と続けたのは、それらが良い出来だったからであり、「お子様発表会か?」と猜疑心を抱いているファンの目を覚ますことを期待していたからでしょう。

(そして、その結果は成功したと思います。実際に行っていない僕が断言するのもなんですが)


 そういうわけで、僕が「あやか様」と呼ぶのは、彼女のキャラクターを茶化しているからではなく、その背後に「きちんと結果を残したきた実績と、小学生ばなれした集中力の鋭さ」があることを、ここで力強く伝えておきます。


(あと、あやか様の欠点といえば「体力の無さ」だと思います。例えば、長丁場の演技に耐えるだけの体力があるかどうかは、体型を見るに、はなはだ不安視していますので、体に良いものをいっぱい食べてほしいです。せっかく、野菜食べられるようになったんだから)