クリスマスDVD販促イベント
一ノ瀬あっきーに渡すべきプレゼント(500円以内)を購入し、電車に飛び乗った僕は、その十秒後に書いた手紙を家に忘れたことを知った。
電車の中で考える。東京駅に着くのは午後2時半。それから、秋葉原駅に行き、ドンキに寄って、レターセットを買って、コーヒーショップでタバコ吸いながら書いて、それからおいも屋に行って……間に合うのか?
秋葉原駅から一直線にドンキに向かう僕。そこで、文具コーナーを探してみるのだが、見つからない。AKB48の本拠地というのに、レターセットすら目立つところに置いていないとは、いったい何事ぞ、と思ったものの、刻一刻と時間はすぎる。仕方ない。あとで郵送することにしよう。
さて、おいも屋隣のドトールが3月31日に閉店した。これは痛い。おいも屋に入るには、いささか勇気がいる。そのために、コーヒー飲んで、タバコ吸って、という作業をすませないと、うまくいかないのだ。しかし、ドンキの裏にあるタリーズは満員御礼。自販機のある喫煙所も人があふれかえるほど。満足に気持ちの切り替えができないまま、おいも屋の中に入った僕であった。
午後3時15分。すでにイベント待ちの列ができている。とりあえず、引換券で、クリスマス祭りDVDと、スプリングフェスタのチケットを交換する。そして、イベントを待つ。
ちなみに、今回のイベントでおいも屋三回目となるのだが、性懲りもなしにカメラを持ってこなかった。だいたい、僕は新作イベントがどのようなものであるかをうまく理解していない。ただ、一ノ瀬あっきーに会いに行っただけである。
しかし、カメラ持参か否かは、イベントの流れの上で大切なことである。特に、今回のような複数のイベントの場合、一人の子に声をかけるのはまず不可能だ。僕みたいにカメラを持たないと、ベルトコンベアー式に流されてしまう。
きれいに写真を撮ってもらうことが仕事であるジュニアアイドルにとって、カメラを持つことは、それだけでコミュニケーションとなりうる。モデルへのポーズ指定は、その人のセンスが試される。例えば、川元みくちゃんに「パキューンやって」と言えば「わたしのこと、ちゃんと知ってくれてるな」と思わせることができる。
今回のイベントは、カメラ撮るのって楽しいんだろうな、と痛感したイベントだった。今度からはちゃんと持ってこよう。あと、あっきーに「遠くからありがとうございます」と言われたような気がする。たぶん、覚えてくれてたんだろうと僕は妄想しておこう。