職権乱用


 おいも屋でイベントを経験するようになって、まず感じるようになったことのひとつが、

「店員B氏、卑怯じゃね?」

というのがありまして。


 ファンの人たちは、有り金はたいてイベント参加券を購入し、それでやっと数枚の写真を撮ることができるわけです。ところが、おいも屋スタッフの人は、気がねなく写真が撮れる。


 おいも屋ブログの写真は、どれも出来が良いと、素人目で見ても思うのですが、それは与えられた制限枚数が違う、というのも理由の一つにあるでしょう。スタッフだと何十枚の中から、ブログに載せる写真を選ぶことができるわけで、我々ファンが逆立ちしたって勝てるわけがない。


 そして、先月の一ノ瀬あきほイベントの場合だと、お客さんの足が途絶えたときに、イベントブースの中から笑い声が起こることがあります。正直、ファンとしては「なんだ、ファンとサインするより、店員やマネージャーといた方が楽しいんだ」という敗北感みたいなものに襲われます。そういう雰囲気を、僕という客が入ることで乱すのも何だか申し訳ない気持ちになるんですよ。


 こうして、ループをあきらめた人は、帰ったあとで、おいも屋ブログを読んで「楽しそうに編集してらぁ。実際、お客さん少なかったのになぁ。この子が笑ってるのも、ファンが来たからじゃなくて、マネージャーと話をしてたときの写真だろう」とか思っちゃうわけです。


 では、お客さんが少なければ少ないほど、おいも屋ブログの質が上がるのか?


 実は僕が最近のおいも屋イベントレポートでもっとも出来が良いと思う写真は、


3/10松嶋友貴奈イベントレポート
3/4大場はるかイベントレポート


と、いずれも大盛況だったイベントのもの。


 つまり、あまりスタッフが写真を映す機会が取れなくても、良い写真というのは撮れるのだということです。


 また、記事の内容も、お客さんが多かった場合は、下手な加工をせずともすみます。そして、僕が「良かった」と思う内容は「お客さんが多く来てくれた」という満足感が伝わる記事なんですね。


 この事実に気づいてから僕は「ループするのは気がひけるし」とか「イベントブースの雰囲気を僕が入ることで壊すんだったら」という気持ちがまったくなくなりました。まあ、財布との相談しだいなんですが「くそぅ、店員Bめ、TEN長め、今ごろ○○ちゃんと、会話してもりあがってるんじゃねえのか」と思うぐらいだったら、僕はイベントブースにとびこみます。そういう勇気をみんなが持つようになれば「くそう、職権乱用で○○ちゃんと馴れ合いやがって」と悔しがることはなくなるかもしれないと思うんですが、どうなんでしょう?