うきうき〜ず箱根合宿第6話


 今回の箱根合宿のムービー、古井みぃちゃんを中心に編集してます。


 そもそも、うきうき〜ずは「大場はるか育成計画」みたいなところがありました。無敵コンビを組んでいた古井&上杉と一緒にすることで、猫背気味の大場はるかにもっと地を出してもらおう、とアイマックスは考えたわけです。


 だから、うきうき〜ずにしろ、2006年前半の秋葉原探検隊にしろ、「隊長、がんばれ!」という編集がされていました。2006年前半のいもクラのムービーのほとんどは、隊長を軸にしたものです。
(例外が、4月1日のクリスマスDVD発売イベント。あれは、軸がない、ただのエピソードの羅列になった)


 こうして「大場はるか育成計画」に協力していると、スタッフは鼻高々だったでしょう。実際、「隊長」と呼べば呼ぶほど、大場はるかは何らかのリアクションを返すようになり、気づけば、他の同級生とひけをとらぬ魅力ある子に育ってきました。「ふふふ、俺たちのおかげだぜ」とスタッフは我がことのように、ほこらしげに思ったことでしょう。


 ところが。


 こうして、ドキュメント映像に自信を持ってのぞんだ「夏季合宿」は、(一言でいうと)大失敗。


 なぜかというと、「夏季合宿」には主役がいなかったからです。過酷な共同生活の中、ボロを出していく人間性ばかりが目立ち、何を軸にすべきか、編集班は大いに戸惑ったと思います。


 主役とは、すなわち主体者でありますが、「夏季合宿」の主体者は誰か、となると、新潟組の瑠瑠しか思い浮かばない。しかし、瑠瑠を軸に据えるわけにもいかず、結果的に「夏季合宿」の主役は、佐藤先生となってしまいました。
(もちろん、本編第一話ではアリアが主役、第三話では知恵が主役だが、それは各エピソード内での主体者でしかない)


 見ている僕もそうでしたが、編集スタッフは「大場はるか」という存在の大きさを改めて思い知ったのではないかと思います。正直、隊長がいたら、夏季合宿の映像はぜんぜん違った形になっていたでしょう。


 そう、「大場はるかを育ててる」と思っていたはずが「大場はるかに頼っていた」わけです。2006年のいもクラ映像は面白いものが多いですが、その半分ぐらいは大場はるかの功績といっても、言いすぎではないぐらいです。


 もちろん、「夏季合宿」は、それぞれの人間性が出ていて楽しめるものではあります。「2005クリスマスDVD」よりは、ずっと面白い。完成度も高い。ただ、上記の理由により、「チャーム入門編」となりうるか、となると、疑問です。


 ただし、このような苦難を経て、「夏季合宿」を完成させたことは、有意義なことであったと思います。「2006クリスマスDVD」で、それは活かされているはずです。「2006クリスマスイベント」でも、全編通しての主役は一人にしぼれないでしょうが、その軸を何に据えるか、という意味において、「夏季合宿」とは異なる答えを提示してくれると思います。


 と、今回のムービーに関係ないことをだらだらと書きましたが、その理由は「箱根合宿の主役は隊長ではない」ことの意義を改めて書きたかったわけです。スタッフの「隊長、だいじょうぶ?」という問いかけはもうありません。


 そして「箱根合宿」でもっともクローズアップされているのが、みぃちゃんこと、古井みずき。隊長や上まゆの2006年の活躍ぶりに、ついつい隠れがちだったみぃちゃんですが、彼女の魅力はなんといっても、人なつっこさ。


 うきうき〜ず結成当初は、自分を出し切れない隊長を引っぱっる役目をつとめていましたが、もともとみぃちゃんはチャームのマスコットキャラ。ケーキパニック1の撮影で、監督におんぶして遊んでいる姿こそ、古井みずきなのであります。



 そんな、うきうき〜ず最年少のみぃちゃんですが、実は一番絵がうまいことが判明。



↑from 合宿のしおり


 一方の隊長の画力といえば、こんなもんですよ。



↑隊長日記でもおなじみ、棒人間



 さて、今回のムービーの見どころは、怪談作戦。ロウソクに塩盛りと、相変わらず用意周到なスタッフ一同。はたして、彼らのドッキリ作戦は、うきうき〜ずに通じるのかどうか?



 しかし、隊長って「熊の彫像」にはおびえたくせに(北海道旅行にて)、お化けは全然怖くないみたい。乙女心は複雑ですな。



↑おびえている隊員に、さらなる怪談を浴びせようとする、困った隊長


 ということで、合宿二日目も終了。はやくも、次の企画「たこパニ」の予告編を作ってしまった手前、この「箱根合宿」の早期の完結を期待しております。