チャーミングAT


 一部の人々の間で熱狂的な支持者を持つ、ジュニアアイドル育成事務所「チャームキッズ」が、新たなユニットを発表した。その名も「チャーミングAT」。松本あやかさん、山中知恵さんによる、小学六年生二人組ユニットだ。



↑気合を入れる松本あやかさん(左)と山中知恵さん


 すでに、チャームキッズには「うきうき〜ず」という三人組ユニットが作られ、ファンの間で高い支持を得ているが、この新ユニットはそれに追随できるか、注目される。

 山中知恵さんは「これでやっと、某ユニットで隊長をしている人にも、大きな顔ができるようになります」と笑顔でコメント。一方の松本あやかさんは「今日、事務所の人に言われて知ったので、ちょっと驚いていますが、がんばります」としっかりした口調で語った。

 なんとも対照的なこの二人、本当にコンビを組んでだいじょうぶなのだろうか。この会見に居合わせていた、代表者にインタビューを行った。


−−この企画は以前から練られていたものですか?

「もちろん。二人とも小学6年生で、アイマックスさんのレーベル『美少女学園』でDVD出演している(注 山中知恵さんのDVDは今月末に発売)。より高い認知度を得るためには、ユニットを組むしかないと考えた」


−−つい数日前までに行われた夏季合宿では、二人はそれほど仲良くなかったときいたのですが?

「仲良しの二人組をユニットにしても、それが成功するとは思わない。前回のユニットでは、仲の良い年少組二人に、ファンの人気の高い小学6年生を加えることで、ユニットとしての形になった」


−−しかし、今回は二人組。この意図は?

「彼女たちはとても多感な季節を過ごしている。同世代の三人組では、どうしても人間関係に軋轢をきたす可能性が高い。しかし、コンビなら、そういう問題が起こらないのではないか」


−−以前のイベントで、この二人を含めた五人組のダンスユニットが発表されました。今回の新ユニットは、その発展形と見てよいですか?

「あのユニットは失敗だった。中央にすえた中学一年生、それは別ユニットのリーダーをしている子でもあるが、彼女が今回の小学6年生コンビを引っ張ってくれることを期待して、あのような形になった。脇の二人は、いわばダミーだ。しかし、その中学1年生の子が、一方とだけ仲良くなったおかげで、もう一方は気分を害してしまったようだ。結果として、あのイベントでは、立ち位置がダンス前とダンス後に変わってしまうという、ファンの皆さんの期待を裏切ることになった」


−−その立ち位置については、MCをつとめていた一人と、ある子が仲が悪かったためという理由がインターネット上で流布されていますが。

「それは誤解だ。二人は共に仕事をすることが多く、2ショット写真もある。ありえない事実無根な噂を話題にしないでほしい」


−−すみません。

「それよりも、そのダンスユニットで、小6コンビを引っ張る立場であった中1の子が、一方とだけ仲良くなったことが、問題だった。そのため、ユニットの存続は難しくなった」


−−だから、今回は二人組である、と。

「そうだ。互いに補う部分は多いと思う。どうしてこの二人なのか、と思われるかもしれないが、二人はいわばライバル関係。一方が、浴衣姿でフランクフルトをくわえれば、一方は貯金箱をキノコの形で作るという具合だ。このようなファンサービス精神あふれた二人ならば、コンビを組むことでも、うまく化学反応を起こせるのではないか」


−−しかし、松本あやかさんは、すでに「虹色タルト」という別ユニットに加わっているのですが、それは問題ないのでしょうか。

「虹色タルトについては、我々も頭をかかえている。最近、彼女たちのメンバーを誰も覚えてくれないのは、コンセプトがないからだと気づいた。新しく当事務所に入ってくる子たちに敬意をいだかれるよう、虹色タルトは中学生のみのメンバーにする予定だ。そのため、松本には新たな場を用意する必要があった」


−−今回の新ユニットにも、やはりオリジナル曲は用意するのでしょうか?

「そのつもりだ。タイトルも早く決めようと思う。前の三人組ユニットの曲は、未だにタイトルが決まらず困っている。誰か考えてほしい」



 このインタビューからもわかるように、どうも行き当たりばったりに作られた感がある、この「チャーミングAT」。果たして、今後、どのような活動がされるか、「うきうき〜ず」と同じく高い認知度を得ることができるか、注目される。



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 という妄想を、下のキノコ貯金箱を見ながら思ってしまいました。



 合宿から帰ってきたあと、友達と「チョコバナナ」を食べたことを主張したりと、浴衣×フランクフルトでリードしたあやか様に、必死で対抗しようとしている感のある知ちゃん。


 どうぞ、二人で我々を異次元にいざなってください。